情報リテラシー

第3回「電子メールと情報交換」


今回のアジェンダ:今回扱うトピックは,インターネットとは何か?について,歴史,しくみの概要までを学びます.そのなかでチェックテスト1が出題されます.次に,情報リテラシー教養編の内容にはいります.こんかいはIdentify (understanding your information need)についてです.このなかで,本日の課題が出題されます.


Youtubeでの字幕のつけかた

このコースマテリアルでは英語の動画教材(youtube)もつかいます,英語のスクリプト(文字おこしをした文章)やyoutubeは日本語の字幕をつけることができます.字幕は最初から準備されている場合もありますが,多くの場合はGoogleの自動翻訳をつかった自動翻訳による字幕です.

youtubeで字幕のつけかたのムービーを作成したので参考にしてください.

インターネット概説

インターネットとはコンピュータのネットワークのことです.コンピュータ・ネットワークとはなんでしょうか?そもそも「ネットワーク」とはコンピュータ以外にも,友人だったり,物流だったり,交通網だったり,さまざまなモノゴトについてつかわれます.共通した概念は...たとえば「互いに,につながっていること」です.コンピュータ・ネットワークもおなじで,コンピュータ が互いにつながっているのです.

想像がすこし難しいかもしれませんが..インターネットがない..状況を想い浮かべてください.


チェックテスト:NUCTで回答

「あなたの使っているPC, スマートフォン,Padはネットワークにつながっていません」

Q1. あなたのライフスタイルや社会はどうなるでしょう?

Q2. なぜQ1のようになってしまうのでしょう?.Q1のようになるのは「インターネットがないからで,Line, インスタ, Amazon, etc.にアクセスできないし,そもそもインターネットを前庭とした情報サービス産業が存在しえない」からですが,それはなぜでしょう?

答えるべきことは

です.


では「インターネットの歴史」についての以下のビデオをみてみましょう.字幕が必要な場合は,上述を参考に字幕の設定をしましょう.

ビデオのなかで,なじみのない用語や概念がいろいろ出てきました.少し解説しましょう.

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メインフレーム(mainframe) コンピュータとは,企業や公的な組織などが使っている,複数のユーザーが共有して利用する大型計算機のことです.コンピュータ の民間利用の当初はレミントンランド社のUNIVACやIBMのSYSTEM 360などのメインフレーム・コンピュータ でした.その当時はパーソナル(Personal, 個人用)コンピュータ ,いわゆるPCはなく,すべてがメインフレーム・コンピュータ でした.メインフレーム・コンピュータは大変高価でまたメインテナンスも重要なため,多くの企業ではIBMなどとレンタル契約を結び,使用料を支払っていました.

メインフレーム・コンピュータの黎明期は,会議室の時間予約をするみたいに大福帳のような利用者リストにペンで書き込むなどして(もちろん,当時はインターネット予約はありません.インターネットが世の中にないのですから),空いている時間を予約して使用していました.このメインフレーム・コンピュータの「時間貸し」のことを,タイムシェアリング,よびます.

当時はプログラムはパンチカードなどで入力していたので,パンチカードの束を担いでメインフレーム・コンピュータのオペレータ(操作を専門に行う係員)にわたすと,係員がパンチカードをメインフレーム・コンピュータに”焼べて(くべて)”プログラムを入力し,計算が終わると,呼び出されて計算結果を渡してもらっていました.まるで原始時代のような古さですが,1960年頃の戦後(昭和時代)のはなしなので,そんなに大昔なわけではありません.

黎明期は「大福帳にひとが手で書き込んで」タイムシェアリングをしていたのですが,いくらなんでも不便なので...やがて自動化されました.それがタイムシェアリングシステム(Time Shearing System, TSS)です.

TSSによって1台のメインフレーム・コンピュータと複数の端末をむすぶ「ネットワーク」がつくられるようになりました.ほどなく,メインフレーム・コンピュータとメインフレーム・コンピュータ をつないだネットワークが構築されるようになりました.

コンピュータネットワークが構築され「より高速に処理を行うには?」と考えられたのが,パケットという概念です.動画のようにとても転送に時間のかかる重いデータでも,データを分割してしまえば転送に時間はかかりません.また,ネットワークは道路網のように,データが渋滞していたり,故障によって一部が遮断されている場合もあります.そんな場合でも,パケットはサイズが小さいので,ほかの空いているルートに変更して,転送を続けることができます.

もちろん,パケットに分割してしまうと,データの順番はバラバラです.ですが,パケットに「通し番号」をふって,「届いてから並べなおす」ようにすれば問題ありません.以下は,パケットの概念のビデオです.

インターネットで情報を送る場合,わたしたちが郵便を送る場合とおなじです.郵便を送る場合には「アドレス」が必要です.愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学 教養教育院のように.世界中のどこからでも,アドレスに郵便を送ると届きます.なぜでしょう?このアドレスが世界に1つしかないからです.インターネットでの住所はIPアドレスとよばれます.IPアドレスは世界に1つしかありません.ですから,世界のどこからデータを送信しても,そのIPアドレスに届きます.

インターネットでデータを送る場合に,多くのコンピュータや情報機器を経由していきます.そのときに,いちいち管理者がそれを処理していると時間がかかりますし,その量は膨大ですから人間ではとても捌ききれません.そこで,どのような情報機器でも相互にやりとりができる共通言語「プロトコル」をつくりました.このプロトコルをつかうことで,どんな情報機器であっても相互にやりとりをすることができます.情報機器のデバイスの共通言語,プロトコルはTCPとよばれ,インターネットでの配送システム(パケット・ルーティング...パケットとは上で解説したあのパケットです)のための共通言語,プロトコルがIPです.この2つの共通言語,プロトコルでインターネットでの情報通信が行われています.なので総称してTCP/IPとよばれています.より,詳しく知りたいひとは以下のビデオをみてください.

今回のテーマの1つです.Eメールはインターネット用につくられた,最初のアプリケーションです.用途はいわば「ビジネス用」でした.Eメール以前は電話,メモ,郵便などで情報通信をしていました.電話は便利なのですが「相手が電話の前にいないと」と通信ができません(その当時は,携帯電話なんかありませんから).

会社や研究所などでは,みんながじっと電話の前にいるわけではないので「なかなか相手がつかまらない」状態になります.なので,電話を受けたひとが「誰それさんから電話あり」みたいなメモを,デスクに貼り付けておくようなことになります.忙しい人の場合はデスクがメモまみれになってしまいます.「電話に出ない...!」と,直接相手のデスクに向かうと,相手が「直接話そうと席を離れていたりして...」と,Eメール以前はそんなことが頻発していました.

やがて小規模のネットワーク(インター・ネットになる前)ができると,さっそくつくられたのが電話にかわるEメールでした.Eメールができると,すぐに,メーリングリストがつくられました.メーリングリストとは,1つのアドレスに送ると,複数の人々にメール を送ることができるシステムです.メーリングリスト は現在でもつかわれています.

では,以上のまとめに次のビデオ教材をみてください.2009年製作なので留意してください(今からx年前の”今から”は2009年からx年前”という意味ですので..


情報リテラシー 教養編

SUNYの教科書の内容にはいります.Contents→Main Bodyとクリックすると,本文の目次がでてきます.まずこれを概観して構成をみると,

Identity

Scope

Plan

Gather

Evalulate

Manage

present

visual literacy

science ligeracy

で構成されています.これらはなんでしたっけ?覚えていますか??前回の課題になっていた7つの柱(Pillar)+2ですね. 以下9つの柱について学んでいくことになります.この9つの柱は厳密に上から下の順番で構成されていません.必要に応じて”行ったり来たり”するものです.

では,早速 Identifyの章をみてみましょう(クリック).この章では「how to identify your information need,自分に必要な情報を見出す」ことを学びます.早速,読んでみましょう.以下に概要をメモ化しているので,参考にしてください.

概要のメモ:


要約: Identifyの章が教えている「情報リテラシー」技術とは,自分が必要としている知識を明確にする(identify)技術,です.大まかな流れは以下の通りです.

  1. 自分のプロジェクトのゴールを設定する
  2. 自分の手持ちの知識の内容を,できるだけ客観的に,明確化する.
  3. ゴールと手持ちの知識との「差」を抽出する.

以上の3ステップで「自分に必要な知識」を抽出することができる.これがIdentifyです.


"Identify"の柱は次のことを教え・与えてくれます.

Identifyの柱によって,


Senario:テキストにあるSenarioのかわりに,本日の課題を兼ねて以下をSenarioとします.

本日の課題:「インターネットの歴史についてまとめなさい」


テキストのSenarioでは”how the Internet had helped him to play online games”のレポートを準備しはじめて,いますが同様のワークをしましょう.

ワークの準備:

ワーク:Tacking Stock of What you Already Know

「インターネットの歴史について」自分がいまもっている知識をまとめてみましょう.テキストにある表を自分でつくって,自分の知識をまとめてみましょう.

自分の知識知識を得た方法自分の理解度(パーセントで)
   
   
   

このワークにより「自分が”インターネットの歴史”についてどれだけ知っているか」を外観することができます.自分の「手持ちの知識」がどれぐらあって,「各々の手持ちの知識を自分がどのぐらい信頼して使えるか」を明確化することができます.自分の「手持ちの知識」が明確であればあるほど,戦略をたてやすくなります.

いまは「課題:インターネットの歴史についてまとめなさい」を締め切り内に終わらせることがゴールです.そのゴールに対し,どのていど「手持ちの知識」が使えるのかが明確であれば,具体的に足りない部分の知識を補うことができます.

例えば「撥水性のコートのしくみ(Textにある例)」でやってみると,自分の経験・知識がどの程度で,あるかがみえてきます.私の場合は「撥水」は経験的に知っていて,「それが化学に関係があるだろう」ぐらいの知識です.化学といっても,高分子,有機,無機,etc. といろいろな化学がありますが...いまのところ,どういった化学かはわかりません.化学で検索すると膨大な量になってしまいますから,私の場合は撥水,化学に関係する「 terminology, ターミノロジー,専門用語」を知る必要があるようです.

自分の知識知識を得た方法自分の理解度(パーセントで)
撥水の意味撥水素材を使用したことによる100パーセント
撥水素材傘やコートなどを実際に使用60パーセント.他の素材は未知
化学雑誌の記事10パーセント. イメージのみ
.........

さて,自分の知識を明確化したところで,さらに,リサーチをすすめるため「KWHLチャート」をつかってみましょう.

先ほどにひきつづき「撥水」をテーマにKWHLチャートの例を作成してみました.上の表で得られたトピック(”撥水の意味”,”撥水素材”など)についてで作成しました.

topicついて知っていることは何?tipicについて知りたいことは何?どうやって情報をみつける?topicについて,学んできたことはなに?
Topic:「撥水の意味」水をはじくこと撥水のしくみ表面加工の仕方撥水スプレーを使う撥水化できる(経験)
Topic:「撥水素材」プラスチックや布などがある撥水素材の種類撥水素材メーカの商品を調査テレビの科学番組
............

使用上の注意:今回はあらかじめ前半部で学んだことで,ある程度,知識がある状態,からワークに入ることができています.例えば「ABC問題」について調べる場合には,少なくとも私は,ほとんど知識がないので,予備調査を行なってあるていど概要を掴む必要があります.

このように,自分がまったく未知の対象,について調べる場合には,このチャートをもちいた分析を行うことができません...知っていることがまるでない..という状態なので.そのような場合には予備調査を行なっておきます.

では,最後に今回の課題を再掲します.NUCTから提出してください.


提出はNUCTの「課題」から行う.NUCTが.添付か直接書き込みかどちらか一方しか認めないため,原則として「直接書き込んで提出」してください.

すでにWORDでレポートを準備した人は,

  1. レポートを suzuki.yasuhiro@f.mbox.nagoya-u.ac.jpに
  2. 必ず「NUCT」に”レポートはメールで送った”と書き込みをしてください.教務情報はNUCTで管理していますので,お願いします.

また,この特例措置は大学内にアクセスポイントが解放されたので,今回のみの措置です.もし,再感染などでアクセスポイントが閉鎖された場合には再度お知らせします.

課題:「インターネットの歴史についてまとめなさい」


おつかれさまでした